文系アクチュアリーの明日も上乗せ

文系出身のアクチュアリーが迷走しながらこの世への貢献を目指すブログです

アクチュアリー試験は何科目受けるべきか

こんにちは、そる丸です!

引き続きアクチュアリー試験ネタについて書きたいと思います。

本日のお題は一年間に何科目の試験をうけるべきか。
これについて書きたいと思います。

 

一般的に、受験科目数を決定するための要素としては、受験料・試験勉強時間このあたりのファクターが重要ですよね。

でもアクチュアリー試験の場合にはもう一つ知っておくと便利な知識があります。それは「合格率のブレ」です。

今回は「一科目あたりの勉強時間」・「合格率のブレ」この二つの切り口で書いていきたいと思います。


1、一科目あたりの勉強時間

試験勉強時間は限られているわけですから、何時間くらい勉強すれば1科目をほぼ理解できるのか。これが気になるのは当然ですよね。

 

学習者のバックグランド知識が異なれば、学習のスタートラインが違いますし、そもそも学習の習熟度を時間で図るのが適切なのかという問題はあるのですが、あえていえば、大体以下の時間が一科目当たりの目安と考えています。

 

基礎科目:200時間前後
専門科目:300時間~500時間


ちなみにこういう、「前提条件でいろいろ変わってくる問い」があった場合って、「間違った答えをするとミスリードするから答えない派」と「何にも答えないよりは多少違ってても答えた方が参考になるだろうから答える派」がいますよね。僕はどちらかといえば後者派です。


2、合格率のブレ

これはアクチュアリー試験特有の話なので詳しくない方は読む価値ありです!

専門科目というより基礎科目全般に強くあてはまる話ですが、アクチュアリー試験は年ごとの合格率の変動が非常に激しいです。

難しい年は10%を下回ってくる一方、簡単な年は50%近くになる時もあります。

参考に過去の試験の合格率の推移を載せておきます。合格率は合格者数÷受験者数(欠席者除く)です。

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改めてみるとすごいですよね。特に年金数理、同じ科目の合格率とは思えません。

専門科目の合格率推移も載せておきます。

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専門科目は基礎科目よりは安定してますが、これは専門科目が記述式の試験だからでしょう。専門科目も60点とれば合格ということになってますが、試験委員会のほうで少し採点を甘くしたり厳しくしたりして人数調整しているという噂です。


3、結論

試験科目数を考えるうえで、一科目ずつ慎重にこなしたい派の方、結構多くいらっしゃると思いますが、アクチュアリー試験で短期合格を目指すのであれば、それはおすすめしません。
なぜなら上記に示したとおり合格率のブレが激しいからです。

このようにブレが大きい場合、簡単な年にあたるように祈ることも大事ですが、一つの年に多くの科目を受けて簡単な年にあたる可能性を高めるという作戦をとるのが吉です。

簡単な年にあたれば多少勉強が不完全であっても通ります。

 

なので、1科目あたりの勉強時間を目安に、試験までに消化できる最大限の科目で受験するようにしましょう!

 

専門科目は、合格率が比較的安定しているので、一科目ずつ消化する作戦でもよいですが、二科目目の勉強が一科目目の勉強の手助けになることがあるので、余裕があれば二科目同時に勉強した方がいいかなと思います。


それでは今日はここまで!