文系アクチュアリーの明日も上乗せ

文系出身のアクチュアリーが迷走しながらこの世への貢献を目指すブログです

アクチュアリー会 委員会等進発式に参加してきました!

こんにちは!そる丸です!

じめじめした日が続きますね。梅雨明けが待ちどおしゅうございます。


昨日の話になりますが、アクチュアリー会の委員会等進発式に参加してきました。
今年も多くのアクチュアリーの方が参加していましたね。

 

アクチュアリーでない人にもわかるように説明しますと、今年も一年頑張るぞ!という決起集会みたいなものだと思ってください。

 

みんなで仲良くご飯を食べるのが会のメインなのですが、なんと今回はJリーグのチェアマンである村井満さんがお越しくださって、講演してくださいました。
これがとても面白かったのでみなさんにシェアしたいと思います。

 

講演テーマ 

本日のテーマはJリーグにおける人材育成

 

毎年毎年新たにJリーガーとなる選手を対象に、会社でいう入社式のようなものがあるらしく、村井さんはその場面でお話をする機会があるそうなんですね。
でも村井さん自身はプロサッカー選手だったわけでもない、監督をやったわけでもないということで何を話すか非常に悩んでいたそうです。

 

そこで思いついたのは、どういう選手が世界で活躍できる選手なのかを統計的に分析し、それをみんなの前で話すことだったそうです。


この内容がとても興味深いんです。

 

大切なのは技術力?


調査方法はアンケート用紙を作成して、各チームのコーチ陣に回答してもらい、それを集計するという手法を採用することにしました。
アンケートを作成するにあたっては、仮説を立てて、それについてアンケートをとるのが効率的ですよね。
村井さんはサッカー選手の活躍の源となる力として、以下の三つが重要なのではないかと仮説を立てたそうです。

 

技術力・・・ドリブル力、トラップ力、瞬間状況判断能力等
身体能力・・・ダッシュ力、ジャンプ力等
精神力・・・他の選手との競争心、つらい練習を乗り切る忍耐力等


さてここでみなさんに質問です。どれが一流選手にもっとも必要な力だったしょうか


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A、どれでもない。


すみません。いじわるな質問でしたが、どれも決定的な要因ではないという結果がでたんだそうです。

一流選手を育ててきたコーチ陣いわく、世界で活躍する選手とそうでない選手の間に上記の三つの力で大きな差異はないと。

 

人間力は技術力に勝る

はて、では差の要因となるものはなんなのかと、村井さんは考えを進めます。
上記の三つでなければ人間力の差なのではないかと考えました。


ただ人間力といっても曖昧なので、50項目にブレイクダウンして具体化し、再度アンケートをとったそうです。


その結果、一流選手は二つの能力について特に高い力を発揮していることが判明したそうです。


さてここで第二問です。一流選手に特に高かった能力とは何でしょうか。

皆さんの中にもこの能力持っている方いると思います。一つは「し・・・力」ですね。

 

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答えは・・・

 


A、社畜力!

 

 

 

ではありません!

主張力です!自分の考えを伝えていく力。
そしてもう一つは傾聴力、他人の考えを聞く力です。


この二つの力こそが一流選手に特に秀でているものだと。

ただこの二つ、一見すると反対の力に見えませんか。

 

面白いのが傾聴力の内容なんです。

皆さん傾聴力と聞くと、すごい受け身な印象を受けますよね。


ここでいう傾聴力はそうではなくて、自ら積極的に監督もしくはコーチに聞きに行く力、例えば

自分はこのチームの中でどういう役割が求められているのか、監督教えてくれませんか?
敵チームに勝つためにはこういう練習をした方がいいと思うんですけど、監督はどう考えますか?

 

アクティブに聞きに言ったうえで、主張力を発揮して自分の意見を織り交ぜていく。ディスカッションしていくということですね。


一言でいえば積極的にチームにコミットしていく力、そうなると思います。
おとなしい日本人には少なそうなタイプですよね。チームにコミットしてないわけではないんだけど、表立ってそのことを前に出すわけでもない。
日本人の中でこの能力をもっていれば、ほかの人と随分差別化できると思います。
そういう意味でもこのタイプの人材は重宝されるんでしょう。


他にも興味深い話がたくさんあったのですが、このエピソードが僕には一番響きました。僕も含め、組織に属している身としては十分応用できそうですよね。

 

それにしてもサッカーとアクチュアリー、何の関係もなさそうなんですが、どういう経緯で村井さんに講演を依頼することになったんですかね。
結果的にすごい面白かったので、運営の方グッジョブです!